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大学概要

教員の紹介

服部 和幸
HATTORI Kazuyuki
先端材料物質工学コース / 准教授
応用化学系

研究者情報

  • 学位

    博士 (理学)

  • 担当授業科目

    工学基礎実験および演習,先端材料物質工学概論,有機化学I,先端材料物質工学実験I,先端材料物質工学,有機構造解析,科学技術英語,高分子合成化学,地球環境工学入門,先端材料物質工学演習,先端材料物質総合工学II,文献ゼミナール

  • 専門分野

    高分子化学、高分子物理化学、糖質化学、有機化学、NMRによる分子構造?運動解析

  • 研究テーマ

    セルロースの溶解と溶液特性,糖質高分子の合成と応用,糖質の合成と構造解析

  • 研究内容キーワード

    糖質,糖質高分子,セルロース,セルロース溶媒,高分子合成,有機構造解析,糖質の核磁気共鳴

  • 所属学会

    アメリカ化学会,高分子学会,日本化学会,セルロース学会,繊維学会

研究室の概要

生体 (生物) を構成する分子?高分子、特に糖質について研究しています。自然界には様々な糖類が存在していますが、それらの自在な合成法や解析法、利用については、まだ他の分子ほど進んでいません。目標とする分子を設計し、どのような反応を組み合わせてつくるか、時には新しい合成手法の開発や合成ルートの見直しなども行います。このようにして得られた生成物の構造や性質を明らかにすることを行っています。また、バイオマスとして多量に存在するセルロースやキチンなどの難溶性多糖を溶解できる液体を開発し (特許)、これを用いて多糖の持つ性質を変換して、これまでにない用途に利用することにも取り組んでいます。化学の好きなみなさん、いっしょに研究しましょう。

研究室の研究テーマ

  • セルロース型多糖の化学合成

    セルロースは、たくさんのグルコース (ブドウ糖) が一定の様式で結合した多糖ですが、その化学合成は大変難しく、世界中で2つの研究グループしか成功していません。私たちは、セルロースと同じような結合をした多糖の合成法を考案しました。これが実現すれば、セルロースだけでなく、まだ化学合成できていない多くの多糖が自在に得られることになります。現在、カギとなる物質の合成に向けて研究しています。

  • セルロースの溶媒と溶解?再生技術の開発

    地球上で最大のバイオマスであるセルロース。今、これを他の物質や燃料に変換できないかという研究が、世界中で行われています。問題は、セルロースが結晶性で反応性に乏しいこと。当研究室では、セルロースを溶解できる新溶媒を開発し、溶かした溶液から非結晶のセルロースが得られることを発見しました。この非晶セルロースは結晶セルロースよりも著しく分解しやすく、両者の構造の違いや分解性の違いについて研究しています。

  • 核磁気共鳴法を用いた多糖の運動性と分子量測定 

    核磁気共鳴法 (NMR) は、物質の構造解析によく用いられていますが、分子の運動性などの情報も得られます。例えば、溶液中を分子が拡散する速度が得られれば、分子の大きさなどが分かります。当研究室では、NMRで高分子の分子量を測定することを試みています。この方法では、知りたい物質が純粋である必要はなく、また、他の方法では測定しづらかった試料についても調べられることがあり、その詳細を研究しています。