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学生の活躍

本学大学院生が土木学会第71回全国大会優秀講演者賞を受賞

このたび、本学大学院博士前期課程社会環境工学専攻2年の佐野史弥さん(水処理工学研究室所属、指導教員:駒井克昭准教授)が、公益社団法人土木学会 平成28年度全国大会第71回年次学術講演会において、優秀講演者賞を受賞しました。この賞は、今後の発展が期待される研究発表を行った若手研究者?技術者に贈られるものです。本講演会において、佐野さんは「阿寒湖におけるマリモ球状化に影響を与える風の将来予測」という題目で発表しました。

阿寒湖に生息するマリモは、湖上に吹く強い南風によって回転運動を行いながら光合成を行うことで1つの球体を形成します。このような球状のマリモは世界でも阿寒湖にしか存在していないことから、国の特別天然記念物に指定されています。しかし近年、局所豪雨の増加といった地球規模での環境変動が懸念されており、全球気候モデルのデータの統計解析によってマリモの回転運動に必要不可欠な風が将来どのように変化するかを明らかにしました。佐野さんらの研究の結果、阿寒湖に吹く強い南風の発生回数は、将来多くなることが明らかになりました。マリモの生態を含めた環境変化には未解明な部分が多いことから、マリモの保護に向けて今後のさらなる研究の発展が期待されます。

 

発表題目

佐野史弥,中山恵介,山田俊郎,佐藤之信,丸谷靖幸,駒井克昭,尾山洋一,若菜勇:阿寒湖におけるマリモに影響を与える風の将来予測,土木学会第71回年次学術講演会(宮城県仙台市),CS5-011,2016年9月.

 

?JSCE2016_Sano
土木学会全国大会優秀講演者賞

 

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