本学教員?学生が2015年度JC-IGS論文賞を受賞
このたび、社会環境工学科の川口貴之准教授、中村大准教授、川尻峻三助教、山下聡教授と、本学大学院生の佐々木貴さん、大学院修了生の小林歩さんが、国際ジオシンセティックス学会日本支部より、2015年度JC-IGS 論文賞を受賞しました。
同学会日本支部では、学会活動をより活性化するために、ジオシンセティックスシンポジウムの開催、ジオシンセティックス論文集の作成を行っています。JC-IGS 論文賞は、ジオシンセティックス論文集に掲載されたものの中から、ジオシンセティックスに関する学術および技術の進展に顕著な貢献をしたと認められる論文の著者に授与されるものです。
2015年度JC-IGS 論文賞に選ばれた論文「寒冷地に構築した補強土壁の凍結融解挙動」は、本学教員と大学院生、修了生に加え、共同研究を行っている岡三リビック株式会社の林豪人氏、安達謙二氏、東京インキ株式会社の雨宮盛児氏、原田道幸氏が共著したものです。
この研究は、壁面の「緑化」、寒冷地で問題となる壁面の「凍上現象による被害軽減」の両立を図ることを目指して開発された補強土壁に関するものです。川口准教授たちは、ジオセルと呼ばれる立体ハニカム構造体を壁面材に活用し、ジオグリッドと呼ばれる格子状の面状補強材を連結した構造をした補強土壁を構築しました。そして、本学構内に幾つかの試験ケースも実際に構築して計測した結果などから、壁面緑化と凍上対策の両立が可能な補強土壁であることを実証することに成功しました。
本学と岡三リビック株式会社、東京インキ株式会社は、2012年度から共同研究を始めました。これからも協力し合いながら研究を続けていく予定です。
大学構内に構築した補強土壁
JC-IGS 論文賞授賞式(右から2番目が川口准教授)
[企画総務課 2016/05/13 更新]